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昭和61年(1986年)に開館した滝川市美術自然史館は、ひとつの建物の中に美術部門と自然史部門を併せ持った博物館です。
美術部門は滝川出身の日本画家・岩橋英遠(いわはしえいえん)などの作品を展示するギャラリーがあります。
また自然史部門には500万年前、この地に生息していたタキカワカイギュウや、子どもたちに人気のティラノサウルスの骨格標本などを展示していて、生物を通じて地球の歴史が学べる内容となっています。
1992年6月 撮影:岩橋崇至

<雪戦会の日>1973年
明治36年(1903年)北海道滝川村に江部乙屯田兵の長男として生まれる。北辰尋常高等小学校を卒業後、母を助けて家業の農作業に携わる。21歳のとき画家を志して上京、山内多門の塾に入る。昭和9年院展に初入選。戦前は歴程美術協会を結成して活動するなど日本画の前衛的な動きに積極的に参加した。
戦後は安田靫彦に師事。院展を中心に斬新な感覚にあふれる作品を次々と発表する。昭和25年日本美術院・大観賞。昭和28年日本美術院同人になる。昭和43年東京芸術大学教授、昭和47年に日本芸術院賞。昭和56年芸術院会員。平成6年文化勲章を受章した。
自然を壮大なスケールで表現し深い精神性と優れた造形で独自の画境を築き上げている。

<北の木たち>1983年

タキカワカイギュウは、今から500万年前、滝川が海であった頃にすんでいた動物です。その化石は1980年、市内を流れる空知川の河床から発見されました。体長は約8メートル、重さ4トンに達したと推察されます。海底に生えた海藻を、牛のように食べていたことから “海牛”と呼ばれています。タキカワカイギュウは寒さに適応した海牛で、歯はなく、上肢が著しく退化しているのが特徴です。1988年には研究がまとめられ、ヒドロダマリス属の新種であることが判明。日本で寒冷に適応した海牛が独自に進化したことを明らかにした貴重な化石として、市の指定文化財となり、1984年に北海道天然記念物に指定されました。
展示室にはその他、タキカワカイギュウの祖先にあたるヨルダニカイギュウや、1741年にベーリング探険隊によって発見されましたが、乱獲によって絶滅したステラーカイギュウなどの骨格標本も展示しています。
ティラノサウルス
タキカワカイギュウの他に自然史部門の展示室には、子どもたちに人気のあるティラノサウルスをはじめ、プロトケラトプスやマンモスなどの骨格標本も展示。その大きさと迫力を実感して下さい。
マンモス
美術自然史館では展示室・ロビーの貸館を行っています。