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年が明けてからも依然収束が見えないコロナ禍ではありますが、日頃より感染拡大防止にご理解とご協力をいただいていることにお礼申し上げます。また年末年始も返上し、新型コロナウイルスと闘っていただいている医療関係者、介護関係者の皆様にも心からの敬意と感謝を申し上げます。
市民の皆様におかれましては、いつもと異なる思いで新年を迎えられたことと思います。今年の我が家のお正月は静かなもので、家族の帰省もなく、夫婦二人っきりのお正月は初めてでした。初詣以外は外に出ず、駅伝中継で國學院大學チームを応援していました。結果9位、3年連続のシード権獲得はうれしいニュースとなりました。
本年は滝川市と江部乙町が合併して50年という節目を迎えます。当時を振り返ると、50年前の私は滝川高校2年生。毎日のお昼ご飯は母親が作ってくれたお弁当で、おかずは私の好きなものばかりでした。しかし小・中学校のお昼ご飯となるとそうはいきません。今月号の特集テーマは「給食」でしたが、好き嫌いの多い子どもだった私を「食育」してくれたのは、給食だったと思っています。近くにあったパン工場や給食調理室から漂うおいしそうな匂いに食欲をそそられていたこと、コッペパンや脱脂粉乳、鯨肉の竜田揚げ、野菜サラダなどが出されたことを覚えています。野菜が苦手だった私が先生に怒られながらも、やっと全部食べ終わったときに褒めてもらえたうれしさは今でも忘れられません。それからいろいろなものを少しずつ食べられるようになり、おかげさまで今の健康な体があるのかもしれません。現代の滝川っ子たちも、生産者や調理員の皆様の愛情がこもったおいしい給食を食べて、ぐんぐん成長していってくれることを楽しみにしています。
広報たきかわ2月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。