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最近の気候変動による豪雨や北海道への台風の直撃など、想定を超える出来事が起きていますが、これまでの災害の経験を踏まえ、防災についての考えを新たにしたところです。これら災害の影響は農作物にも被害が及び、今年はお米が8年ぶりの不作となってしまいました。
他方、北海道も地球温暖化の影響を受けてか、栽培ができるようになった作物が増えてきており、その一つが「ブドウ」だと考えています。
空知地方では、ブドウ栽培やワイン製造が広がっています。この度、江部乙地域においてブドウを個人で栽培されている方に続き、東京に本社がある(株)JCUという大変大きな会社が子会社「そらぷちファーム」を滝川市で設立してくださいました。あくまで予定ではありますが、東滝川の道立畜産試験場跡地の38ヘクタールを使ってブドウの栽培を行うほか、丸加高原にワインの醸造所を作っていただけることになっています。2023年には10万本のワインを出荷予定ということですから、非常に楽しみであります。地域産業の振興と雇用の創出、そして滝川ブランドの確立が期待されます。
他の作物では、「サツマイモ」を生産する若い農業経営者の方も頑張っています。
しかしながら、今まで滝川の特産物と言われていた「リンゴ」と「タマネギ」を生産する農業者が減少しており、味付ジンギスカンはこの特産物を生かして誕生したことを思うと、いささか残念です。
農業は自然に立ち向かい、そして共に生きるお仕事です。ICT化などの課題に対し、さまざまな形で農業経営者の皆さんを応援していきたいと思います。
広報たきかわ11月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。