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さあ、いよいよ春です。桜の季節です。そして、春は出会いの季節でもあります。本年度は滝川市の職員として7人が新採用となりました。非常に前向きな皆さんで、「市民の皆さんのために一生懸命仕事をするぞ」という意気込みで研修に励んでいます。
その姿を見て、私が札幌の民間会社に就職した、40年前のことを思い出しました。バブル期の少し前でそれ行けドンドン!仕事は先輩の姿を見て覚え、新人は叱られながら育つ時代でした。また、仕事柄勤務時間も長く、早朝から遅くまであっという間に時間が過ぎていました。厳しさの中にも愛情を持って育てていただきましたが、職場の中にはどうしてもなじめない先輩がいました。そんなとき、直属の上司から「人間は相手の嫌いな所はすぐに見つけるだろう。だけれど相手の良い所を見つける努力をしなければ良い人間関係は築けない」と教えをいただき、そのように努力したところ、苦手だった先輩とも大変親しい間柄を築くことができました。この『新人研修』で私は、人は気持ちの持ちようでいかに変わるかということを実感し、今日にもつながる社会性の基礎というものを作っていただいたように思います。
市役所以外の職場でも大勢のフレッシュな新人の皆さんがスタートを切りました。これからの滝川市を背負って立つ大切な『人財』であります。市民の皆さんもどこかで頑張っている新人に出会った際には、どうか「頑張ってネ」と声をかけてあげてください。
広報たきかわ5月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。