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10月2日に長野県木曽郡木曽町で「日本で最も美しい村」連合の総会が開催され、滝川市江部乙地域が北海道内では初めて地域としての加盟が認められ、その承認セレモニーに出席してまいりました。江部乙協議会の船奥保会長が連合の会長である美瑛町長から認定証を授与された後、失ってからでは遅い地域の景観や環境、文化を守り、将来にわたって美しい地域づくりを行っていくことを宣言しました。
このたび、全国では57か所目、道内では7か所目として認めていただいた地域資源は「日本一の菜の花畑」と「防風林に囲まれたりんご畑」でありました。菜の花畑は当然と思いましたが、当たり前に見ていたりんご畑の防風林が美しいと認められたことには少々驚きました。今日まで生活に根づいた美しい農村景観を守り育てていただいてきた江部乙地域の皆さんに、敬意と感謝を申し上げるとともに、鈴木副市長が人脈を生かされて大きく貢献していただいたことにも感謝申し上げたいと思います。
今回の加盟の意味は、このことによって急に多くの観光客が押し寄せるということではないと思っています。春の黄色い絨毯、夏の田園風景、秋の雲海、冬の一面の銀世界、岩橋英遠先生をはじめとする芸術家を多く輩出する風土。江部乙地域の皆さんが、さらには滝川市民全体で、自らの地域に誇りを持って、地域の景観や文化を守り、自らが地域の活性化に取り組んでいくこと、そこに大きな意味があると私は思います。
広報たきかわ11月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。