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市長コラム「油断大敵」

ページID:0001443 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

ゆだんたいてき

『たいしたことはないだろうと油断すると、思わぬ失敗を招くことから、気のゆるみを戒めたことば。』

 広報紙に市長コラムを掲載させていただいてもう4年が経ちます。今回で46回目のコラムとなります。毎回の題を四文字熟語とさせていただいたのは、その中に物語があったり、格言であったりと大変興味があるからでしたが、今回は『油断大敵』であります。これは「昔ある王が家来に油の入った鉢を持たせ、一滴でもこぼしたら命を断つと言った」との、ぐう話によるものだそうです。
 今年のお正月は雪が降らずに穏やかさを喜んでいると、その後に大雪でした。最近は道東が被害を受けていますが、こちらは少雪傾向。しかし春はまだまだですので油断大敵。常に備えは万全でなければいけませんね。
 滝川市の開基は明治23年で本年は開基125年となります。先人たちは荒れた原野を開墾し、美しい田畑を造りました。川を使った交通が道路や鉄道に変わるときに根室本線との分岐点となり交通の要衝の地となりました。炭鉱を背景とした商業のまちをつくり、東洋一の人造石油の会社もありました。戦後は陸上自衛隊駐屯地の移駐、北海道電力火力発電所の建設、國學院女子短期大学(現國學院大學北海道短期大学部)の誘致と、時代を見据え、節目節目に偉大なる知恵を発揮し、大いなる汗をかきふるさと滝川を創っていただきました。それは私たちにとっては古くからの四文字熟語以上に物語があり、戒めを込めた歴史であると思います。
 今年は地方創生の元年とも言われています。厳しい時代を生き抜いてきた先人を見習い、後世に残せる今を創る責任を強く感じています。

広報たきかわ3月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。