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『子どもの教育には環境が大切であるというたとえ。』
新年あけましておめでとうございます。本年が市民の皆さんにとってすばらしい一年となりますことを心からお祈りいたします。
先日、寒さ対策で何十年かぶりに「湯たんぽ」を買いました。私が幼いころ、母がお湯をブリキ製の湯たんぽに注いでいた姿を思い出し、心までぬくもりを感じました。
今回は教育のお話を。「孟母三遷」という故事があります。中国の偉大な儒学者である孟子の母は、環境の悪さが子どもに影響を及ぼさぬように、墓地の近くから市場の近く、そして学校の近くへ住居を移したそうです。いつの世も子どもの教育は大切であり、関心を持たねばと思うのであります。滝川市は「教育のまち滝川」を目指し努力しています。現在の学校教育での問題は学力、いじめ、スマートフォン・携帯電話などの3つと考えています。学力向上については少人数学級を国では小学1・2年生としていますが、滝川市では独自に小学3・4年生までに拡大しています。学びサポーターの充実と合わせて効果は出ていると感じています。いじめについては、昨年、先駆的に「いじめ防止条例」を制定しました。スマートフォン・携帯電話については、本市の小学校高学年で30%、中学生で50%の所持率でした。ゲームに熱中したりインターネットでのトラブルなどの危険性もあることから、これからは情報モラル教育が必要と感じます。やはり教育は家庭・学校・社会の連携も大切と考えています。
4月より新しい教育委員会制度も始まります。しっかりとした教育ができるまちというのは住んでみたいと思う魅力の一つであると思い、更なる努力を続けて参ります。
広報たきかわ1月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。