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市長コラム「桃李成蹊」

ページID:0001427 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

とうりせいけい

『立派な人物は、みずから求めなくても、その徳を慕って、自然に人々が集まってくるたとえ。』

 秋も深まり、間もなく冬到来です。今年の冬は、寒さも厳しく雪も多いという長期予報ですが、いかがでしょうか。
 現在、さまざまな文化・スポーツのイベントが開催されています。先日終了しました「岩橋英遠展」はすばらしい展覧会でした。生誕110年を記念して開催されましたが、岩橋家のご理解とご協力をいただいて展示された自画像やスケッチブックは、初めての公開ということもあり、多くの関心を集めておりました。岩橋先生が故郷をこよなく愛されていたことは、残されたお言葉、絵に表現されています。そしてスケッチに描かれた緻密(ちみつ)で美しい線や、構図の一つひとつからも、それは感じられました。日本画壇に新風を吹き込み、確固たる地位を築かれた先生の偉大さにあらためて感銘すると同時に誇りに思いました。岩橋芸術に触れた市民の皆さんも同じ思いを持っていただいたのではないでしょうか。展覧会に合わせて「北辰の森さくら並木」に石碑(せきひ)も設置されました。桜が大好きな岩橋先生のご提案から始まり、長年にわたり岩橋ふるさと北辰振興会の皆さんや江部乙の子どもたちが、種子から育て整備し続けていただいたおかげで、美しい桜並木ができあがりつつあります。来年の春は、岩橋先生が愛された江部乙に咲く美しい桜を新しい気持ちで楽しみたいと思います。
 「桃李成蹊」岩橋英遠先生をお慕いする方々、岩橋芸術にあこがれる方々の道はまだまだ続いていきます。そしてそれは故郷(ふるさと)への尽きない思いへの道でもあると感じています。

広報たきかわ11月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。