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市長コラム「則天去私」

ページID:0001422 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

そくてんきょし

『小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。』

 うれしいことがありました。市立図書館が子どもの読書活動推進優秀実践図書館として、文部科学大臣から表彰を受けたのです。市立図書館が市役所2階に移転以来、大変良い評価をいただいています。移転後たった11か月で来館者10万人を達成し年間の来館者はそれまでの3万7千人から10万6千人へ、貸出図書数も11万9千冊から23万9千冊へ大幅に増えました。
 今回の受賞は「子ども図書館」として評価いただいたものですが、妊婦スクールから始まり、乳幼児への絵本との出合いづくり、お母さんと一緒の読み聞かせ、そして学校へとつなげていきました。特に、小・中学校との連携による「図書館学級文庫」は延べ40回を数え、子どもたちが自由に本を選ぶことができる環境を作りました。その結果、自主的な読書活動で、1年間に1千冊以上本を読むお子さんがいるなど、こうした地道な活動が認められたものと思っています。これまでの図書館スタッフの努力に感謝するとともに、誇りを胸に東京で表彰を受けて参りました。
 読書により表現力や、文書力が増すと言われています。秋田県では子どもたちの学力テストが常に全国でトップクラスで、その一因は、朝登校したらまず本を読む「朝読」というものを実践しているからだそうです。国語力だけではなく、各種テストの問題を理解する読解力が増すからということでした。読書にはいろいろな効果があります。
 私も昔は本が好きで乱読する方でした。作家では司馬遼太郎や夏目漱石が好きでした。「則天去私」小さな私にとらわれず、あるがままに生きてゆく。夏目漱石が晩年目指した生き方で、私もそのような生き方にあこがれました。読書は人生も教えてくれました。

広報たきかわ6月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。