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市長コラム「寸草春暉」

ページID:0001420 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

すんそうしゅんき

『父母の恩・愛情は大きく、それに子がほんのわずかさえ報いるのがむずかしいことの例え。』

 3月2日に道内を襲った暴風雪は、9人の方々が亡くなる大惨事となりました。道東のある町では愛娘に自らの服を与え、一晩中きびしい風雪から守り続けて亡くなられた父親がいらっしゃいました。命がけで娘を救った親の思いに、胸を打たれました。心から亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
 春は別れと出会いの季節です。卒業式では数々の感動があったと思います。滝川西高等学校の卒業式に出席させていただき、希望に胸ふくらむ卒業生と、その晴れ姿を温かく見守る保護者の皆様のまなざしに、いつもの当然の光景でありながら感動を覚えました。私自身の高校の卒業式を振り返ったとき、親が式に出席していたかも覚えていませんし、当然感謝の言葉も言っていません。一人で大きくなって、一人で卒業したような傲慢な思いだったと、今となって反省しています。彼らも今は何も言わずとも、時がたち親となった時に「ありがとう」と心の中で感謝の言葉を述べると思います。先日は母の一周忌でしたが、産み育てていただいた恩に、どれだけ報いることができたかと、自問自答する一日でした。
 春の日差しも暖かさを増し、木々も芽吹いてきました。さあ、新しいスタートです。滝川市の新年度の予算も決定しました。今まで以上にこの街に住んで良かったと誇りと自信を持っていただけるよう、市役所一丸となって市民の皆さんと共に、まちづくりに取り組みます。この街を、今まで作ってきていただいた先達の方々のご恩に報いるためにも。

広報たきかわ4月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。