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市長コラム「永劫回帰」

ページID:0001412 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

えいごうかいき

『人は今の一瞬一瞬を大切に生きるべきである(ニーチェの思想)。』

 今年の「菜の花まつり」は過去最高の人出となり、大変多くの方々に幸福の黄色い丘を楽しんでいただきました。関係者のご努力に感謝する中で、特に「なたね」の栽培に早くから取り組み、景観を創り出していただいている農業者の皆さんに頭が下がります。
 感謝と申せば、最近滝川市のためにご尽力いただき、大変なご功績を残された多くの方々との別れもありました。そのお一人、故猪股榮三氏は滝川の経済をはじめ、スポーツなどさまざまな分野で偉大な功績を残されました。多くの方々に慕われ、ご子息によれば、残された言葉が「我が人生に悔いはなし」とのことで、最後まで真剣にそして幸福な人生を過ごされたと感じさせていただきました。
 もうお一人は私の大切な友人の父上であります。大変威厳のある方で、前に立つと思わず背筋を伸ばしてしまいましたが、常に高い志を持ち、義理人情に厚く責任感の強さで、ご家族や社員の皆さんの心のよりどころだったこともうなずけます。先日のお別れの会もお人柄がしのばれるすばらしい会でした。
 私の父が亡くなってから15年たちますが、弱みを見せたことがない父が最後に「親父を超せたのは年齢だけだな」と言ったのが今でも心に残っています。息子にとって父親とは目指すものであり、ある意味ライバルであるのかも知れません。厳しい時代を持ち前の反骨精神で乗り越え、一つの時代を創り上げた方々に負けぬように、今の一瞬一瞬を大切に生きてゆかねばと思います。そして「お前が息子で良かった」と言っていただけるように…。

広報たきかわ7月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。