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『平和な世の中で、安心して暮らしており、落ち着いて楽しく仕事をしていること。そのような状態のこと。』
去る3月11日14時46分、黙とうをささげた後に、東北の空に手を合わせました。そうされた市民の皆様も大勢いらっしゃったと思います。
震災時に滝川に居た私は、かつてない体験に驚くとともに、直後からのテレビ画面にただただ呆然としていました。その後の原発の被災などを知るほどに、これからの日本を憂い、被災地のために何ができるのかを自問自答していました。そして何よりも強く感じたのは「決断する政治」の必要性でした。
あれから一年、悲しみはいまだに癒えず、復興もまだまだの感ですが、たくさんの絆が後押しを始めています。滝川からも岩手県宮古市へいくつかの支援をさせていただきましたが、2月には6つの小・中学校の吹奏楽部へ滝川青年会議所さんと共に総額400万円ほどの楽器の購入費を寄贈しました。国からの補助は学校施設は対象となりますが、クラブ活動の楽器は自分たちで調達しなければならないということ、また、多くの部員の肉親が被災しており経済的負担が大きすぎるという現状をお聞きしたからです。私は、音楽には素晴らしい力があると思っています。人を楽しませ、勇気を与えるとともに自らも元気になる力が。宮古市の子どもたちは大変喜んでくれました。滝川市民の皆さんの心に感謝していました。いつの日か、ピカピカの楽器で元気に演奏する子どもたちの応援に行きます。それまでに私たちは、「安居楽業」安定した政治の中で幸せに楽しく仕事ができる国・まちをつくるための不断の努力をしなければと思います。
広報たきかわ4月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。