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『「一生懸命」の語源であり、中世の武士が先祖伝来の所領を命がけで守ったことに由来する。真剣に物事に取り組むこと。』
暑い日が続いていますが、江部乙の白鵬米のほ場では、水稲が日に日にその背丈を伸ばしています。
6月10日から1泊2日と短い日程でしたが、観光大使である横綱白鵬関に滝川にお越しいただきました。今回は大きなイベントはせずに、子どもたちやお年寄りの方々との交流をしていただきました。「ただいま」と大きな声で会場に来られた横綱に子どもたちは大喜び。みんなの手形で作った「翔の樹」はとても立派で、子どもたちの一生の思い出となったでしょう。
また、横綱待望の「田植え」も行われました。奥様と2人のお子さんも裸足になって小学生45人と一緒に田んぼに入っていただきました。小さな苗を1本1本大切に植えていく姿から、いつか母国モンゴルで、この様に田植えを行いたいという思いが伝わって来ました。そして、家族を見守るお顔はとてもやさしく、土俵の上での勝負師の顔とは全く別のものでありました。「運は努力した人間にしか来ない」。横綱は常々こう語ります。厳しい稽古に裏打ちされた自負心が伝わって来ます。
横綱はこれからも大きな記録に挑戦されて行くでしょう。「一所懸命」。何事にも真剣に取り組む姿は、私たちに感動と勇気を与えてくれます。私も目の前にある一つひとつの課題に厳しくとも一所懸命取り組まねばと、26歳の若く偉大な大横綱から学んでいます。
広報たきかわ8月号に掲載した市長コラムを掲載したものです。