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狂犬病とは

ページID:0001748 更新日:2023年11月27日更新 印刷ページ表示

狂犬病

狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。

万一狂犬病が国内で発生した場合には、素早くしっかりと発生の拡大とまん延の防止を図ることが非常に重要となります。そのためには、犬の飼い主一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、飼い犬の登録と予防注射を確実に行うことが必要であり、そうすることによって公衆衛生の向上と公共の福祉の増進に寄与しているということを飼い主の方はしっかりと自覚しましょう。

潜伏期・症状・診断等

狂犬病(潜伏期・症状・診断等)概要
病原体 感受性動物・感染経路 対象 潜伏期 症状と診断 治療と予防
狂犬病ウイルス
  • 感受性動物:全ての哺乳類(ヒトを含む)
  • 感染経路:狂犬病にかかった動物(罹患動物。アジアでは主にイヌ)に咬まれた部位から、唾液に含まれるウイルスが侵入。
    通常、ヒトからヒトに感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはない。
ヒト 1~3カ月間程度 (1) 臨床症状
  • 前駆期:発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感
  • 急性神経症状期:不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状
  • 昏睡期:昏睡(呼吸障害によりほぼ100%が死亡)
  • 治療:
    発症後の有効な治療法はない。
  • 予防:
    罹患動物に咬まれた場合、ワクチン接種等により行う。
    海外の狂犬病発生国で頻繁に動物に接する場合には、渡航前に狂犬病ワクチンを接種しておくことが望ましい。
(2) 病原体診断
  1. PCR法による病原体の遺伝子の検出(唾液等)
  2. 蛍光抗体法(FA)によるウイルス抗原の検出(皮膚、角膜等)
  3. 間接蛍光抗体法(IFA)又はELISA法による抗ウイルス抗体の検出(脳脊髄液)
  4. 分離・同定による病原体の検出(唾液)
イヌ 2週間~2カ月間程度 (1) 臨床症状
  • 前駆期:性格の変化と行動の異常
  • 狂躁期:興奮状態(無目的な徘徊、目に入るものを頻繁に咬む)、光や音の突然刺激に対する過敏な反応
  • 麻痺期:全身の麻痺症状による歩行不能、咀嚼筋の麻痺による下顎下垂と嚥下困難、舌を口外に垂らしながら流涎、昏睡状態になり死亡
※狂躁期と麻痺期を明確に分けることは困難なことが多く、前駆期から麻痺期に移行することもある。
  • 治療:
    治療はしない。
  • 予防:
    年1回の予防接種が義務づけられている。
(2) 病原体診断
  1. 脳組織の塗抹標本を用いた直接蛍光抗体法によるウイルス抗原検索
  2. 脳組織乳剤を用いたRT-PCR法によるウイルス特異遺伝子の検出
  3. 脳組織乳剤を乳のみマウス脳内及びマウス組織芽細胞腫由来培養細胞に接種して行うウイルス分離法

世界の発生状況(WHO 2004年)

日本、英国、スカンジナビア半島の国々など一部の地域を除いて、全世界で分布しています。

  • 年間の死亡者数推計 55,000人(うち、アジア地域31,000人、アフリカ地域24,000人)
  • 年間の暴露後ワクチン接種者数推計 1,500万人

狂犬病の発生状況
上記イメージ拡大[PDFファイル/138KB]

日本の発生状況

死亡者数
1953年3人
1954年1人
1955年0人
1956年1人 (※1)
1970年1人 (※1)
2006年2人 (※2)

※1 ネパールを旅行中、犬に咬まれ帰国後発病、死亡した輸入症例。
※2 フィリピンを旅行中、犬に咬まれ帰国後発病、死亡した輸入症例。

参考:厚生労働省HP

9月28日世界狂犬病デーについて

世界狂犬病デー啓発ポスター
上記イメージ拡大[PDFファイル/215KB]

このページについてのお問い合わせ

滝川市市民生活部くらし支援課環境衛生係
〒073-8686 滝川市大町1丁目2-15
電話番号:0125-28-8013(直通)
ファクス番号:0125-24-0154
 収容動物に関するお問い合わせは、滝川保健所(電話0125-24-6201、滝川市緑町2丁目3-31)までお願いします。業務時間は、月曜日から金曜日の8時45分から17時30分までです。土曜日・日曜日・祝祭日はお休みです。

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