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たきかわの文化財について

ページID:0003295 更新日:2024年2月28日更新 印刷ページ表示

たきかわの文化財

 昭和46年4月1日に滝川市文化財保護条例が制定されてから、現在までに滝川市が指定した文化財は8号を数え、一部については一般に公開されています。

滝川市指定文化財
指定番号 名称
1 高畑利宜資料
2 ※屯田兵第二大隊第三中隊文書 北海道文化財指定により欠番
3 華月館
4 ※タキカワカイギュウ化石 北海道文化財指定により欠番
5 屯田兵屋
6 牧羊用石造サイロ
7 ※太郎吉蔵(旧五十嵐酒造店倉庫) 指定解除により欠番
8 北海道人造石油株式会社 滝川工場関係資料

第1号 高畑利宜資料 (昭和56年1月26日指定)

高畑利宜  高畑利宜[天保12(1841)年~大正11(1922)年]が生涯にわたって残した文書を中心とした資料。北海道開拓、特に上川、空知など内陸部の開拓期を知る貴重な資料です。
 
 高畑利宜は京都府生まれ、明治3(1870)年開拓使に奉職し、同4年札幌に移り、同5年上川地方を踏査。この時の復命書が上川内陸を知る貴重な資料となりました。明治14年退官しますが、翌15年岩村通俊会計検査院長の要請により御用掛になり、上川郡開発の調査などに従事しました。
 明治19年、岩村が北海道庁長官になると道庁に転じて、上川道路開削などに従事。同22年には退官して上川道路に5駅逓をつくり、滝川に居をかまえて後に酒造業、請負業、運送業など多くの事業をおこすなど、滝川の発展に貢献しました。 高畑利宜資料(写真)

  • 所在地 滝川市新町3-8-20 滝川市郷土館
  • 開館期間 5月~9月
  • 開館日 土曜日、日曜日、祝日
  • 開館時間 12時00分~16時00分
  • 料金 一 般150円、高校生100円、中学生・小学生 50円、幼児無料

第3号 華月館 (昭和56年1月26日指定)

 華月館は、三浦屋(旅館)二代目・三浦庄作が、大正3(1914)年、御料局(帝室林野管理局)滝川出張所の建物の払い下げを受け、菜の花通り(現:花月町)に移転し、翌4年に奥座敷を増築したもので、三浦屋の貴賓室として要人宿泊に利用されました。

 和洋折衷の様式で数々の調度品もあわせて、明治から大正期の民間高級住宅の趣を伝えています。特に「亀の間」は、洋風応接室と書院座敷からなり、天井にはシャンデリア釣元レリーフがあるなど、重厚さと格調の高さがうかがえます。

 三浦屋は昭和5(1930)年、滝川ホテル三浦華園と名称を変え、昭和55年の増改築の際、市はこの建物を譲り受け、歴史的建造物として名称を「華月館」と定め、長く保存することとなりました。館内には明治・大正期の著名人のゆかりの品々も展示しています。

  • 華月館(写真)所在地 滝川市文京町1-1
  • 公開日 5月~9月の第4水曜日 13時00分~16時00分
  • 休館日 土曜日、日曜日、祝日、10月1日~4月30日
  • 料金 無料

※公開日以外で5月~9月までの平日に観覧を希望される方は、3日前までに社会教育課(Tel/0125-28-8046(直通))にお申し込みください。

第5号 屯田兵屋 (昭和56年9月1日指定)

 明治23(1890)年7月南・北滝川兵村(一部明治22年12月)に440戸、1,931人、明治27年5月に、南・北江部乙兵村400戸、1,788人の4兵村が配置されました。屯田兵が入植する1~2年前、碁盤の目のように設けられた道路沿いに、屯田兵屋は規則正しく配置されました。滝川兵屋は樺戸集治監と大倉組が、江部乙兵屋は大倉組が施工したと推測されます。

 兵屋のつくりは、基本的には間口5間(約9.1m)、奥行3間半(約6.3m)で17坪5合(57.85平方メートル)の広さです。木造平屋建、柾ぶきの屋根には煙だしがつき、内部は屯田兵が軍事と農事を兼ねていたことから農家の形態になっていました。

 この屯田兵屋は、南江部乙屯田兵村の2棟を骨格に、内部主要材を北滝川兵村の1棟を使用し、当時の材料をおおむねそのまま利用したものです。展示している道具は当時使用されていたもので、かつての生活の様子をうかがうことができます。

屯田兵屋(写真)

  • 所在地 滝川市江部乙町東11-13-2江部乙支所裏
  • 開館時間 10時00分~16時30分
  • 休館日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月31日~1月5日)
  • 料金 無料
    ※観覧を希望される方は、江部乙支所にお申し出下さい。

第6号 牧羊用石造サイロ  (昭和57年6月26日指定)

サイロ(写真)  この札幌軟石造りのサイロは、滝川種羊場のめん羊のための冬期飼料庫として大正12(1923)年9月13日に建てられたもので、昭和47(1972)年まで使用されました。大きさはサイレージ容量100トン、高さ38尺(11.5m)、直径18尺(5.45m)あります。

 石組の連結部が脆弱になり、飼料庫の役目を終え、昭和57年に滝川市指定文化財として丸加高原展望台に移設されました。移設復元に伴い地形上の制約から、作業場の一部を短縮し、鉄骨で補強して展望用階段を付設した現在の姿となりました。

所在地 滝川市江部乙町3972
※降雪期間は道路封鎖のため、見学することはできません。

第8号 北海道人造石油株式会社滝川工場関係資料 (平成25年12月1日指定)

 北海道人造石油株式会社滝川工場は、昭和13年に国策として「石炭から石油を作る」ために、117ヘクタールの用地に現在の価格で約8000億円の巨費を投じて建設された化学工場で、終戦後、滝川化学工業株式会社として再出発しましたが大きすぎる生産施設が災いし、昭和27年に倒産しました。

 国内の人造石油製造工場に関する資料は、第二次世界大戦時に空襲で焼失したり、戦後焼却処分されるなどで、ほとんど残されていませんが、北海道人造石油株式会社滝川工場の資料は、空襲を免れたこと、工場が滝川化学工業株式会社として戦後しばらく存続したこと、工場に勤務されていた方が所有していた資料を滝川市に寄贈いただいたことにより、多くの資料が残されています。

 北海道人造石油株式会社滝川工場関係資料は、平成25年3月に公益社団法人日本化学会より化学遺産に認定され、滝川の歴史及び日本の化学技術と化学産業の歴史の一側面を示す貴重な歴史的資料です。

  • 北海道人造石油株式会社滝川工場所在地 滝川市新町3-8-20 滝川市郷土館
  • 開館期間 5月~9月
  • 開館日 土曜日、日曜日、祝日
  • 開館時間 12時00分~16時00分
  • 料金 一般150円、高校生100円、中学生・小学生50円、幼児無料

北海道指定文化財

現在、タキカワカイギュウ化石標本および滝川屯田兵文書が北海道の文化財に指定されています。

北海道指定文化財
名称
タキカワカイギュウ化石標本
滝川屯田兵文書
(第二大隊第三中隊・第四中隊文書)

タキカワカイギュウ化石

タキカワカイギュウ化石は昭和55(1980)年8月、空知川河床において久野春治氏によって発見されました。

 全体の約70%の化石が産出したタキカワカイギュウは、研究の結果、今から500万年前(新第三紀鮮新世)に生息したジュゴンの仲間で、完全に寒さに適応した新種の海牛であることがわかりました。体長7m、歯を消失し上肢が著しく退化しているのが特徴で、学名はHydorodamalis spissa FURUSAWA.1988と命名されました。spissaは、タキカワカイギュウの骨の組織や全体の構造を象徴した「濃厚で緻密」という意味をもちます。

 タキカワカイギュウは発見以降、発掘・クリーニング作業・レプリカづくり・調査研究・教育普及活動と一環して地域住民が積極的にかかわった「地元主義」は、後の道内各地の化石発掘に影響を与えました。

  • タキカワカイギュウ化石(写真)所在地 滝川市新町2-5-30 滝川市美術自然史館
  • 開館時間 10時00分~17時00分
  • 休館日 月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月31日~1月5日)
  • 料金 一般 600円、高校生 360円、中学生 240円、小学生 120円、幼児 無料

滝川屯田兵文書(第二大隊第三中隊・第四中隊文書)

滝川屯田兵文書(写真)   屯田兵に関する記録文書は、昭和20年の敗戦時に軍組織に関連する文書とみなされ多くの中隊本部で焼却処分してしまったため、現存する文書は多くありません。この第二大隊第三中隊の文書は、兵村小学校(現滝川第二小学校)に移管されていたため廃棄されず、そのまま保管されていました。
 指定された資料61点は、給与地の地図をはじめ、月報・演習・戸籍など、軍事訓練に関することだけではなく、農業のこと、日常生活のことなど、最後の士族屯田に係る兵村の暮らしぶりを探ることができる貴重な資料です。

所在地  滝川市新町3-8-20 滝川市郷土館


1月カレンダー
 赤地:休館日
 青地:こども科学館のみ開館日